INTERVIEW

インタビュー

高 忠伸(インタビュー)江東ブルーシャークス 画像

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高 忠伸

物事はシンプルに でもシンプルすぎずに。

トップリーグから移った経緯と当初の印象は。
以前は近鉄ライナーズに所属しており契約満了になりました。現役を続けるか続けないかと考えているときに、当時の高橋監督(2014-2016)に声を掛けていただきました。当初はトップリーグとの環境の違いに戸惑うばかりでした。今は立派なクラブハウスとグラウンドを用意いただきましたが、以前は土曜日に、違うところに場所を変えて練習したりしていました。ただ、その環境でラグビーをハングリーにしているというところはすごい驚きでしたし、ラグビーに対する取り組み方を再確認させてもらいました。

どんなことを心掛けていましたか。
僕の見た限り、若い選手たちは入部後、本人たちが持っていたイメージと違うという部分を抱えながらプレーしていることが多いと感じました。そこで、ラグビーが好きとか、うまくなりたいという気持ちを尊重し、そこを伸ばしてあげるのが僕の役割だと思いました。また、トップリーグがどういう環境で、どういうレベルか分からない選手たちがたくさんいましたので、「実力的に大差があるわけではない。努力次第で埋まるから仕事だとか環境を言い訳にせずにやらなきゃいけないよ」と常に話していました。
多くの選手が社業と掛け持ちですが。
他のチームと比べものにならないくらい、労力としては大変だと思います。時間の使い方や体力の使い方を含めてですね。その中でも言い訳せずにやっているのは本当に偉いと思います。社員の方の中にはすごく協力的な方たちがいらっしゃいますし、応援してくださるファンもたくさんいらっしゃってありがたいです。

今季のポイントは。
昨シーズンまでに比べて格上のリーグに入り、格上と呼ばれるチームとの対戦になるとは思います。その中で、一人一人の差は大きくないと自覚することが大事です。また、昨季までのトップイーストと比べ、試合の遠征の長距離移動が増えてくると思いますので、慣れが大事になってきます。1年間トップチャレンジで戦える体力を積み、しっかり戦えるという自信を確信に変えていくことが大事になってくると思います。
38歳でも現役を続けていますね。
ラグビーへの取り組み方は全く変わりません。それを職業にさせてもらっていることもあります。楽しいとか楽しくないということではなく、自分自身が毎日成長するためにやっていかないといけません。うまくなりたいという気持ちは若いときから何も変わっていません。普段の練習でも、また試合でもぶらさずにやってきています。今季は僕のプレーをあまり見てもらわなくていいので(笑)若い選手たちが躍動しているところを見ていただきたいです。
オフの過ごし方は。
オフは決まった過ごし方はないのですが、後輩たちとお酒を飲むのも楽しいですね。年齢が一回りくらい違う選手も対等に話してくれるのでうれしいです。音楽や、見ていたテレビ番組でジェネレーションギャップを感じることもあります。それこそ最初はラグビー選手の名前を出しても「えっ、誰ですかそれ」って言われたりしました。でも、若い選手たちから活力をもらっています。