インタビュー(2018年度) 2018 interview

堀越 健介選手インタビュー

堀越(2nd)

・簡単な自己紹介を

堀越健介です。38歳です。社会人ラグビー選手だった父親に影響され、高校からラグビーを始めました。憧れだった同志社大学でプレーできたことで、ラグビー選手を続けていきたいと強く思うようになりました。

・三洋電機ワイルドナイツ、セコムラガッツ、三菱重工相模原ダイナボアーズからの移籍ということでどのような経緯でBSにくることになったんですか?

昨年三菱重工の試合が秩父宮ラグビー場で行われたのですが、ひとつ前の試合が清水建設対栗田工業の試合で、大雨の中、一進一退の攻防を繰り広げていました。清水建設の選手の激しいプレー、そしてスタンドの選手たちの応援の声、すごく一つにまとまっている良いチームだなと感じ、この熱いチームでプレーしてみたいと思ったことがきっかけです。シーズン終了後に、三洋電機ワイルドナイツ時代のチームメートであり最大のライバルであった現ヘッドコーチの黒須夏樹さんに清水建設でプレーしてみたいと相談させて頂いた所、チームに話を通して頂いて入団が決定しました。

・38歳での移籍。思うところはあったのでは?

昨年までの三菱重工での最後の3年間は大怪我の連続で、チームにもかなり迷惑をかけました。昨年みっちりリハビリや治療をさせて頂いたところ、怪我が回復し、トップチャレンジリーグ最後のゲームとトップリーグ入れ替え戦という大事なラスト2試合にメンバー入りさせてもらったことで、「まだプレーができる!まだラグビーがしたい!」と思うようになりました。入れ替え戦は同点という結果であり、トップリーグへ昇格する事はできませんでしたが・・・。
トップリーグに上がれなかった責任は、チームのコーチや監督だけではなく、最年長選手の自分にもあると感じていたのと、新しい場所で挑戦したいという気持ちが強く、三菱重工のチームディレクターへ相談した所、清水建設への移籍を許可して頂きました。ここまでプレーさせて頂いた三菱重工には本当に感謝しております。
黒須ヘッドコーチには、「清水建設でプレーできなければ他のチームに聞こうと思っていません。引退を考えています。しかし年齢もありますし、難しいですか?」と相談した所、「ケンの最近のプレーは練習試合等で見てたよ。ラグビーをしたいって熱い気持ちがあるなら、年齢は関係ないな。」と言って頂き、またラグビーを続けさせて頂けることになりました。黒須ヘッドコーチ始め、監督・コーチ陣・選手の皆さんに受け入れて頂いて感謝しかありません。

・他チームには無いBSらしさは何かありますか。

清水建設BSはトップリーグ等の強化チームとは違い、ラグビーの練習時間は定時後です。今まで私が在籍していたチームは、勤務時間にラグビーの練習時間を与えて頂いていた、言わば「恵まれた環境」でした。しかし今は19時30分からの練習スタート。相模原在住の私が一番遠いと思っていたら、埼玉から通っている選手もいる。帰宅時間が午前0時近くなることもよくあります。
セコムラガッツ在籍時のチームメートであり同世代の小松元気選手を近くで見てきたのですが、彼は仕事も100%で取り組み、ラグビーも100%で取り組んでいる。小松選手だけでなく他の選手もですが、そこがとても格好よくて、清水建設BSに惚れた一つでもあります。
仕事もラグビーも100%。それが清水建設BSらしさだと思います。
ある社会人軟式野球の強豪チームのスローガンが「WORK HARD PLAY HARD」と掲げており、意味は「仕事も野球も全力」。これは清水建設でプレーする事にも合ってるなと思い、今自分の心に留意している言葉です。

・BSにて驚いたことはありますか。

驚いたことでもあり、感動した事でもあるのですが、清水建設のグラウンドは非常に狭いという所です。ハーフコートぐらいの広さしかありません。選手のロッカー室も現在は全員分のロッカーが無いくらいの広さです。
ただ、それは悪いという事ではないという事です。
自然とチームのスローガンである「HUNGRY」な部分を醸成できていると思います。
実際、昨年に三菱重工と清水建設は練習試合を行いましたが、三菱重工は苦戦を強いられました。トップイーストリーグでも良いグラウンドを保有しているチームはありますが、それでも清水建設は上位でした。環境だけではない、選手の気持ちの部分と姿勢が重要だという事に改めて気づけた事と、なにか初心に戻ったような感じになれたことが、非常に新鮮でした。「それでも闘える。」今はそう思っています。
この環境でも成長できる練習を考えて頂いている、監督・コーチ陣の皆さん・コンディショニングコーチの弘田さん、サポート頂いているトレーナー陣の皆さんに感謝しております。

・今シーズンの意気込み

スタメン・リザーブ・状況・天候に関係なく、試合に出場する機会があれば、それが短い時間だとしても、グラウンドでは結果を残し、チームの期待に応えられる選手でいたいと思います。
そしてホームページにも記載させて頂きましたが、ブルーシャークスのインパクトプレーヤーとして、流れを良い方向に一気に変える激しいプレーを連発したいと思います。

・ファンの方へ一言

清水建設ブルーシャークスの選手たちは外見も中身も男前な選手が多いチームです!!
そして若い力が溢れている、これからが楽しみなチームだと思います!!
是非、練習場・試合会場へ足を運んで頂き、一度ご観戦頂ければと思います。(練習場は外から丸見えで選手見放題です。)
皆さんの声援が私たちの力となります!!応援の程、宜しくお願い致します!!!