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グロスターラグビー研修レポート Vol.4(浦野龍基)

コーチングコーディネーターの浦野です。
グロスターレポートのスタッフ版をお送りします。
2週間を終えた選手、スタッフの様子をお届けします。

この2週間は、いずれも月曜日から金曜日まで、毎日練習場に通うスケジュールでした。
普段は社業があり、ラグビーに充てられる時間が週4日、各日数時間ほどの選手たちにとっては、とても新鮮な経験となっているようです。
朝から1日3部、4部の練習を行うことが当たり前で、8時ごろにクラブハウスへ行き、帰るのが17時になることもあります。まさに一日中、ラグビー漬けです。

スタッフの数も多く、それぞれが専門領域を持ち、選手一人ひとりにきめ細かなサポートを提供できる環境が整っています。食事も朝食、軽食、昼食と提供されます。また、交代浴やヨガなどのリカバリーも個人任せではなく、チームの活動として全員で行います。

Week 1の初めには、「これがプロ選手の環境か」と感動し、その環境を満喫している様子だった選手たちですが、日が進むにつれて徐々に足取りが重くなり、週末は泥のように眠っていたようです。

Week 2が始まると、前週に経験した怒涛の日々が再び待っていることを想像し、少したじろぐ様子も見られました。それでも、毎日の練習や一つひとつのメニューに正面から向き合っており、精神的なタフさが感じられました。

Week 1では、グロスターのラグビー、スケジュール、練習メニュー、選手の名前や特徴、カルチャーなどを把握することに精いっぱいの様子でした。しかし、Week 2になるとコーチや選手とのコミュニケーションも増え、よりトレーニングに没入できている様子でした。

スタッフも現地のスタッフと行動を共にしながら、疑問やアイデアを積極的に投げかけ、知識と経験をアップデートしています。
もちろん言語の壁があり、すべてをその場で理解し切ることは難しいですが、各自が録音やメモを活用し、宿舎に戻ってから復習することで理解を深めています。

奥原、齊藤にとって、ブルーシャークスは初めて所属したラグビーチームです。そのため、他のラグビーチームの運営や海外のラグビー文化に触れ、新鮮な発見の連続だったようです。

私自身も、すべてのミーティングと練習に参加させていただき、ときにはドリルの進行にも加わらせていただきました。さらに、HCをはじめとする各コーチに時間をいただき、さまざまな話を聞く機会にも恵まれました。
そのなかでも、「コーチ陣の連携」と「プレシーズンの考え方」は、特に大きな学びとなりました。

グロスターでは、トップチームとシニアアカデミーが同じ環境で活動しており、共に練習することもあります。そのため、指導に関わるコーチの数が多く、練習内容やドリルも多岐にわたります。
それぞれのドリルには明確なキーポイントがあります。したがって、コーチ陣には、チームとして目指すラグビーのビジョンから、それを実現するために必要な細かなテクニックまでを正確に理解し、共有することが求められます。そのうえで、トップチームからアカデミーまで、各選手のレベルに合わせた方法を選択し、コーチ間で連携しながら指導していく必要があります。

グロスターのコーチ陣は、約3か月にわたるプレシーズンをどのように捉え、チームをつくっていくのかについて、プレシーズンが始まる前に徹底的に考え、議論したそうです。

そして、チームとして目指すべきものを具体化したうえで、最初の3週間を、
「チームのアイデンティティ」
「フィジカリティ」
「ATとDF、それぞれの原理原則」
の再構築に充てる、という結論に至りました。

その背景を理解したうえで、改めてこの2週間のプログラムを体験すると、目標を実現するための各コーチの役割理解と連携の正確さ、そして、それらを統括するヘッドコーチやヘッド・オブ・パフォーマンスのプロフェッショナリズムから、多くの学びを得ることができました。
また、約3か月のプレシーズンがあるプレミアシップとは異なり、ニュージーランドの国内選手権であるNPCのプレシーズンは、わずか3週間しかありません。
これまで3年間、私が学ばせていただいたタラナキ・ブルズでは、短い期間で取り組むべきことをどのように選択し、何にリソースを集中させるのか、という問いに向き合うことが求められていました。

今回、グロスターとの考え方やアプローチの違いを体感できたことも、大きな学びとなりました。ラグビーコーチとして、知見やアイデアの幅が大きく広がったと感じています。
プレシーズン最初のブロックの総仕上げとなるWeek 3が始まりました。身体的に厳しい日々が続くと思いますが、選手たちには、この機会を最大限に生かせるよう、全身全霊で目の前の挑戦に向き合ってほしいと思います。