INTERVIEW

インタビュー

在田 皓紀樹選手インタビュー江東ブルーシャークス 画像

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在田 皓紀

人生とは近くで見たら悲劇だが、遠くから見れば喜劇である

在田写真

・簡単な自己紹介を

はじめまして。東海大学出身の在田皓紀と申します。小さい頃は水泳・書道・ピアノ等色々な習い事をしていました。ラグビーを始めたのは小4の時です。自分のことを必要としてくれる環境が地元のラグビースクールにはあり、そのことがうれしく、その気持ちに応えたいという気持ちが強く芽生えました。その時覚えた感謝の気持ちを選手として「行動」「ふるまい」「プレー」といった目で見える形で返したいと強く思ったことがラグビーを始めたきっかけです。

・どのような経緯でBSに来ることになったのですか?

大学でのラグビー生活が終盤にさしかかり、自分に足りない壁にいくつか気づいていました。大学ラグビーで納得のいく成果が出せず引退を考えていましたが、社会人でも同じ土俵で自分と向き合い、変わりたいという思いが強く、家族や知り合いに相談したところ、多くの方々が手を差し伸べてくださり、BSに入ることができました。小学時代から向き合ってきた土俵で、今も自分の課題と向き合えているのは、まぎれもなく周囲の方々のおかげだと思っていますし、とても感謝しています。

・現在どのような業務を担当していますか

半年間の新入社員研修を経て、「麻布警察新築工事」の現場を約2年間、その間に「六本木東急マンション」の現場を半年、現在は3つの現場を兼任し、現場事務として仕事をしています。現場事務の仕事は、役所に提出する書類の作成・申請、下請業者への支払いといった経理処理、職人さん達の受入教育、また、建築主であるお客さんや近隣住民との折衝といったあらゆる業務を行っています。

・入部から4年経ちましたがチームの変化や自身の気持ちの変化等はありますか?

チームとしては「トップチャレンジ昇格」、「トップリーグ昇格」と明確な目標が言葉として掲げられたこと。チームを取り巻く環境等を踏まえて、間違いなく組織の存在価値が上がるその瞬間が今だということを感じています。
 自身としては、結果論の話になってしまいますが、選手としてその瞬間をグランドの上で体現したいという思いが強いです。組織が変わる瞬間に立ち会えるチャンスは一生になかなか無いものだと思います。そのかけがえのない瞬間を、当事者の一人として貢献できるように努力したいと思います。

・昨年度に首の手術をしたそうですが、どういった経緯だったのですか?

頸椎症と呼ばれるもので、変形した首の骨が神経にあたっていて、左腕がしびれる状態でした。大学3年の頃から病状があり、年々悪化していき腕の筋力が低下していきました。腕を動かせない状態が一時続いたため手術をすることに決めました。医者からは、引退か手術かの判断で引退をすすめられましたが、自分の納得のいくプレーができていなかったことと、ラグビーの環境で見えている「自分に足りない壁」と、まだ向き合い克服していきたいという思いが強く、手術することに決めました。

・シーズン開幕しましたが今シーズンの自身の目標は?

組織の存在価値が上がるその瞬間に選手としてグランドに立っていたいという思いが強くあります。選手として戦う環境・チャンスがある以上、シーズンが終わるまでその思いを全面に出し続けることが、組織のためだと思っています。
 結果論を語るのはシーズンが終わってからにして、今はシーズンが終わった時に
「~たら・~れば話」が自分の中で出てこないように、毎日全力を出し切るための努力をしていこうと思っています。

・ファンの方に一言

社会人になり、仕事をすることでお金を受取り、利益を出すことにやりがいを覚え、
 学生時代と比べてより「理屈」で物事を考えるようになってきたと自分自身感じています。しかし、スポーツを理屈で見てしまったらその価値は大きく下がってしまうと感じます。「誰かのために体を張る」「できないことをできるようにする」「やってきたことが正しかったと勝負の土俵・相手がいる中で証明する」。その姿を見て「何を感じることができるのか」。その人の人間性次第でスポーツの価値は大きく変わるものだと私は思います。ブルーシャークスというチームが、清水建設という一つの大きな組織でつながった人達の心の琴線に触れ、それが社外の人達とのつながりを生み、より多くの人達に好かれるチームになれるようにチーム一丸となって全力を尽くしたいと思っております。
  多くの方々とその瞬間を共有できればと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。